ASP.NET 文字セットの異なるページからPOSTを受付けるには

けろ-みおさんの、MSDNライブラリへの指摘で思い出した。

 

これには昔嵌められた。

ページディレクティブにRequestEncodingを書けるような表現がMSDNライブラリに記載されているのに、実際そのようにやってみるとエラーになる。

書いてあるのにできないので諦めるに諦めきれず、諦めるまでに随分時間を費やした記憶がある。

 

では、本題に。

 

とあるASP.NET Webアプリケーション（Aアプリ）がある。

Aアプリのアプリケーションレベルのweb.configのグローバリゼーションはこんなかんじ。

<globalization requestEncoding="utf-8" responseEncoding="utf-8" />

 

別のWebアプリケーション（Bアプリ）がある。

 

BアプリのあるページからAアプリのあるページ(/external/kame.aspxとする)に、データ連携のためにPOSTする。

Aアプリでは、POSTされたデータをページに表示・ユーザーによる編集の後に、登録ボタンでAアプリのDBに登録する仕様とする。

 

さて、このままだと、Aアプリの/external/kame.aspxで受け取った、BアプリからのPOSTデータは文字化けする。

Aアプリの設定ではrequestEncoding="utf-8"のため、Bアプリからのshift-jisをutf-8で解釈しようとするから。

 

影響・手間を最小限にするには、Aアプリのアプリケーションレベルのweb.configでlocation要素を使用して、グローバリゼーションを変更したいページをピンポイントで指定する。

<configuration>
  <location path="external/kame.aspx">
    <system.web>
      <globalization requestEncoding="shift-jis" responseEncoding="shift-jis" />
    </system.web>
  </location>
</configuration>
必ずしもアプリケーションレベルのweb.configでなくてもよく、externalフォルダにweb.configを新たに作成して上記のように記述してもよい。

その場合のlocation要素は path="kame.aspx" になる。

なお、requestEncodingとresponseEncodingの設定値が同一でない場合、ポストバックで文字化けすることになる。

もし、requestEncoding="shift-jis" responseEncoding="utf-8" だったら、まず最初のGETリクエストでutf-8のページがブラウザに表示され、ユーザーが編集してポストバックすると、shift-jisでのリクエストを期待しているので化ける。

 

web.configでの設定の他に、global.asaxでコードを書くやり方もある。

けろ-みおさんに教えてもらった。

Application_BeginRequestで HttpRequest.ContentEncoding プロパティ を調整する。※教えてもらったのはこっち！

リファラ情報などを元に、きめ細かい制御ができそう。 

 

最後に、globalization 要素 (ASP.NET 設定スキーマ)を今回初めて熟読して気がついたことがある。

requestEncodingの説明に、次の記述がある。

おそらく、form要素のaccept-charset属性に設定してある値が、リクエストのHTTPヘッダに乗っかってくるんだと思う。

てことは、Aアプリで対応する必要はなく、Bアプリ作ってる人に「form要素のaccept-charset属性にutf-8を設定してね」と頼めばいいだけだったのか？！